TCG総合研究所

蘆薈を中心に三人のゲーマーがCOJを主にTCGを研究する

エージェントアカデミー 単色と混色

 -君はどんな戦士になりたい?どんな時も果敢に先陣を切って単騎で大勢をなぎ倒す?それとも、仲間たちと協力し、知略をもって大局を征するかい?-

今回はデッキ構築の際の“色の選び方”だ。
どの色を選ぶか?ももちろんなのだが、その前に幾つの色を使うかを考えよう。
単色か?多色か?“思考型TCG”は既に始まっている。

・単色

単色は実にシンプルだ。前回述べた色の特色を40枚で表現することになるからだ。
他の色がないということはすなわち“色事故”がないという安定感を買うことができるということだ。
黄色や青は自己完結性が強く、どんな場面にもある程度対応する。また緑や赤も自分の得意なステージへ誘導できればあっさり勝つことがてきる。
しかし、デメリットも分かりやすく致命的で、その色が苦手な相手と対峙したあかつきには、なにもできずに、そっと盤面をたたむことになるだろう。(それを補うピンポイントなカードを他色から1、2種類かりてくる-タッチ採用という-“準単色”もある)
また、選ばなかった色のカードが一切“使えない”のも寂しい現実だ。

・二色
最もメジャーで、最もお勧めの色使いだ。単色と混色両方のいいとこ取りのようなものだからだ。
構成色はともに十分な枚数が確保されるので色事故は“ないに等しい”上に、パートナーの苦手な部分を補いあったり、得意な部分を増長させて、押し通したりできる。どちらにしても強力だ。

欠点は…針の穴を通す如く二色共通の弱点を突かれたり、単色デッキの得意なステージへ引きずり込まれると脆いこともある。選ばなかった色のカードが使えないのもあるが、この組合せが自由度の面でも優秀なのは言うまでもないだろう。

・3色
さて、ここから先は“事故”の恐怖がつきまとう。
“軽減に差すカードがない”?せっかく今の状況にクールに突き刺さるセット済みの“インターセプトがドライブ出来ない”?
…あぁ、同情するよ。
しかし、そのリスクを甘受したとき、素晴らしく面白い世界をみられることを約束しよう。
3色のメリットは、膨大なカードがひとつのデッキで共演しうることだろう。
しばしば二色プラスタッチ一色の構成も見る…と言うよりはこちらが主流かもしれない。
まぁ、多くの強力なカードを使えるのだからその対応力は凄まじいことになる。
また三人揃えばなんとやら。デッキ単位で見たときに“詰み”になる相手もそうそう居ないだろう。

また、色を越えたテーマである【種族】や大掛かりなコンボデッキが組まれる場合もここになる場合が多いのでここで紹介しておく。

欠点は…冒頭で述べた色事故とそして、各色の役割が薄まることだろう。色の特色の中から必要なことをチョイスして選ぶ必要がある。

・4色

しばしば4色は無謀であるとされ、それは正論である。事故は必然的で色の役割も表現しきれない。
しかし、私はロマンという魔力に魅せられてしまった。
もう後には引き返せない。さぁ、甘美なる世界へ!!

メリットは簡単。全てのカードが使用できる。全ての色の最高級の素材を掛け合わせて“さいきょうのでっき”を作り上げるのだ。もはや不可能などなく、“あのカードは出てこない”などという甘い安心感は相手にはない!
また《虹色のキャンパス》や《メガジョー》の魅力をフルに活かすなら4色しかないだろう!まさにロマン。

・デメリット

…という夢を見たんだ。
現実とは恐い。ロマンの欠片もないのか!
事故はもちろん、デッキのパーツがお互いにやりたいことを邪魔しあってしまうこともしばしばある。
ほとんどの色はタッチ採用になり、4色で組むなら3色にしろと言われがちだ。
4色デッキはファンタスティックでクレイジーな発想とクレバーでピーキーなプレイングが必要なのだ。

以上で解説を終える。
では次回は混色を組むのに少しだけお得な情報をお届けしたい。(もっとも、私はこれを紹介することにあまり積極的にはなれないのだが)