TCG総合研究所

蘆薈を中心に三人のゲーマーがCOJを主にTCGを研究する

エージェントアカデミー 十枚表現

 -先人が歩んだ苦労を自身もまた歩む?それは努力ではなく先人への侮辱だ。先人が作った雛型から始めて、それを改良するのが俺たちが“意思を継ぐ”ということだ-

今回は黎明期から続くプレイヤーたちの研究や、経験に基づいた、各色から“十枚”を選出して、それだけでその色を表現、混色デッキの色成分として十分な“出張セット”を私の独断と偏見で洗いだそうという試みだ。

具体的な内容に入る前に、なぜ前回私が今回の内容について積極的ではないと話していたのかを説明しておきたい。
時に人は楽が大好きで、同時に面倒が嫌いな生き物だ。だから、答えがわかってしまうと、そこに至る解法がどうでもよくなりがちなのだ。俗に言う“脳死”“思考停止”だ。

私はその“解法”…つまりプロセスや理屈こそ大切にしたいと常日頃考えている。

ともあれ、私自身がこの“十枚表現”に助けられているのは間違いない。そういうこともあり、もちろんここで共有はするし今後も私の記事やデッキにも頻出するとは思うが、きちんと適切に使われているかを検討した上で取り扱うことを約束してほしい。

オーケー、では行こう。

まずは改めてこの“十枚表現”を説明しよう。俗に“出張セット”と呼ばれるものとほぼ同義だが、サーチカードを除いた、その色の特色を手っ取り早く少ない枠でデッキに取り入れるのに使われるカードだ。まさに色の代表選手だ。使いたいカードのためにそのカードと同じ色のカードが欲しい時などに指針となるだろう。


・赤
赤の主な特徴は“焼き”“スピードムーブ”“防御禁止”だ。“焼き”に関しては、
“単体除去”“全体除去”“自壊”と実にセールスポイントは豊富だ。

《拷問官アーテー》《マーヤ》《アザゼル》《ベルゼブブ》《暴虐のネビロス》《アレス》《レイニーフレイム》《チェインフレイム》《ブロウアップ》《封殺》

惜しくも選ばれなかったが《サラマンドラ》《サラマンダー》も特別に紹介しておく。

・緑
緑の特徴は“BP操作”“秩序の盾”“攻撃禁止”“CP操作”である。しかし、主だった採用はどうしても《ハッパロイド》《ブロックナイト》になってしまうだろう。

《ゴーレム》《ノーム》《ドリアード》《ミューズ》《アテナ》《ユグドラシル》《不可侵》《武器破壊》《大いなる世界》《早打ち勝負》

その他、《ティターニア》《アルラウネ》《追い風》《ジーク》なども緑の特徴を端的に表す。
・青
青の特徴は“レベルコントロール”“手札破壊”“墓地回収”そして、“不滅”“沈黙”だ!
枠の関係で取り扱わないが、“海洋”や逆転せいの高い《ダークアーマー》の存在も忘れられない。

《ハデス》《ヒュプノス》《タナトス》《ロキ》《ウンディーネ》《ツクヨミ》《玲華》《ポイズンディナー》《死海石》《鏡合わせの祈り》

・黄色
黄色は何でもできてしまうので絞るのは難しい。基本的には、他の色以上にパートナーとなるカラーリングに合わせて採用を使い分けたい。

《ジャンプー》《カイム》《毘沙門》《アリエ》《カンナ》《エンジェルビルダー》《ミカエル》《ガブリエル》《レイア》《ジャッジメント》

ほかにも《ソードダンサー》のような加護持ちや《スペリオルドラゴン》《ホーリードラゴン》など、目白押しだ。

以上のカードたちが大体のウェイトを占めていることだろう。 さて、皆さんの求める用途に合うカードは有っただろうか?枠が空いたとき、もう少し特定の色のカードが欲しいとき、思い出してみるとすんなりそのスロットは埋まるかもしれない。