TCG総合研究所

蘆薈を中心に三人のゲーマーがCOJを主にTCGを研究する

エージェントアカデミー グットスタッフという考え方

 -ふふ、決まってるだろ。俺が人数分いたら、どんな競技もそれが“ドリームチーム”だ。“個”?“共”?知るか!-

さて、今回は私の思う“グットスタッフ”を定義できないかと試みたい。
柔よく剛を制すというように、彼らは時として、以外な機略で敵を追い詰める。そんな彼らと共に戦えることは、私の最高の喜びなのだ。

・そもそもグットスタッフとは?
グットスタッフというのは“カードパワーの高い”ことを指す。
もう少し詳しく言うと“カードに書かれた一連のメリット、デメリットの差し引きがプラスでかつハイパフォーマンス”なカードだ。
単純に“何かしらのアドバンテージ”を稼ぎやすいカードとしてもよいのだが。
例えば《毘沙門》は自陣も壊滅させる代わりに確実に盤面の不利を帳消しにするし、《ベルゼブブ》は出すだけで、2体のユニットを処理する。
《角端》はスペックこそ悪いがその除去範囲は極端に広い。

そして、それらをあるいはなんの脈絡もなしに投入していき、個々のカードパワーによって無理矢理成立させるようなデッキを【グットスタッフ】と呼ぶ。
【赤黄ミッドレンジ】【OC 珍獣】がその最たる例だ。そこには意図したシナジーなどはなく、偶発的にシナジーし合い、デッキパワーゆえに長期戦に強い反面、適切なカードを持ってくる力と適切なカードを適切に使える技術、知識が必要だ。

…大方の認識はこんなところだろうか。
もちろん私もほぼこの定義で良いと考える。
しかしもう少し補足し、あるいは広義的に定義してより私の感覚に近い“グットスタッフ”をみつけていこう。

例えば、私のキーワードには“汎用性”がある。類似の言葉として“腐らない”もあげられる。(もっとも、私は腐るカードを上手く捌く駆け引きも好きなのだが)

例えば、“汎用性が高い”とはどんなものか?
例えば先に述べた《角端》や《魔法石》はいかなる場合、デッキにおいても使い道があり、相手や状況によって様々な活路を見いだしてくれる。
赤の“ダメージ効果”は除去としてはもちろん、有事の時は“戦闘補助”にもなる。
また、単純に“ユニット”であることも“汎用性”になる。
賢明な読者の皆はわかっていることだと思うが、ユニットは“バニラユニットとして使うこと”と“軽減にさす”ことができるからである。

コンボなら“ヒトミデーメーテール”や“絶対者プロメテウス”はどんなデッキにも入りうるし、揃ってしまえば対抗手段の有無によっては簡単に相手が詰んでしまう強力なギミックだ。

これらもひっくるめて私は“グットスタッフ”としたい。

・腐るカード
“腐るカード”というのは、とても限定的な条件が必要なことが多い。
《人の業》はライフダメージはおろか、相手が進化をいれていないだけで一生トリガーゾーンを封じるデメリットカードだし極端な話だが“バニラ”しか相手にいないとき《ツクヨミ》をだしても、《ニードラー》を出されない限り、なにもしなかったに等しい。

広義的にとらえれば《サンエレファント》や《心眼のナギ》もそうだ。これらは種族が揃ってはじめて効力を発揮する。

しかし、それさえも補ってあまりある見返りを見いだすことができ、また腐った(もしくは使えても、好手とまではいかない)場合でも上手く消化するギミックがあるのならばそれは是非採用されるべきだし、そういった条件が整いやすい場合もまた、そのカードが“グットスタッフ”であると言える。種族系にしても、必ずしもその種族で統一するのではなく、数枚混ぜ込むだけでも十分発揮することもままある。

・その他の特性

また“使われることを常に意識しなければならないカード”も非常に“グットスタッフ指数が高い”カードといえる。
例えば《不可侵》や《拒絶する世界》等だ。
発動条件を満たしそうな段階で各自の色がちらついたとき、意識せずにはいられないだろう。

・グットスタッフ指数
先ほど見慣れない単語が出てきてしまったので少しだけ触れておこう。
各カードには“グットスタッフ指数”が内包される。(これは造語で公式のものではないし、いちいち数値化しているわけではないが、厳密にすれば似たような“法則性”は有るハズだ)
私は、しばしばカードを評価するとき、なんとなしにグットスタッフ指数を考えてみる。
もし、読者の中にもやってみたい人がいたら是非トライしてほしい。(昔見た別のTCGのサイトでは全国の“平均評価”と“平均採用枚数”から計算して出していた)
そこまでやらずとも、なんとなく10段階くらいでつけてみるとおもしろいだろう。

さて、お遊び要素が最後に紛れ込んでしまったが、なんとなく私の“グットスタッフ”像は伝わっただろうか?
もし、何かの折りにグットスタッフという話題になったときには思い出してみていただきたい。