TCG総合研究所

蘆薈を中心に三人のゲーマーがCOJを主にTCGを研究する

エージェントアカデミー “さいきょうのでっき”はジャンクなのか?

 -大いなる力には大いなる責任が伴う。自制心が足りなければ、身を滅ぼすだけだ-

エージェントアカデミーの蘆薈だ。
更新が遅れてしまったことについて、先ずはお詫びしたい。
前回の記事についてとてもたくさんの思いが私の中にめぐって、調べごとをしてみたり、語学教師の友人に質問をしたりしているうちに眠ってしまったせいで、更新が滞ってしまった。(しかし、おかげで知識が増えたのでここでは感謝する)

それはさておき、グッ“ト”が、言語として適切であったか否かについて、申し訳ないがここで議論する気はない。
大切なのはやはり、読者に馴染みのある言い回しではなかった事実だろう。
それによって読者は私の記事そのものを楽しむのではなく、間違い探しを始めてしまって、記事の本懐を遂げられなかった。この事実に関して私は物書きとして深くお詫びしたい。
しかし、全ての言い回しを馴染みあるものに変えると、口語体がベストになってしまい、文章でのアイデンティティを失いかねないのでこの場を借りて少し定義したい。
“エージェントアカデミーという設定背景に適切な範囲で一般的な表現”になるよう、今後の推古にはより力をいれていくので、今後とも当ブログとお付き合いいただきたい。

尚、問題の文章は自戒のため敢えて訂正せずにいたい。

さて、謝ってばかりでも仕方がないので、私は前を向くことにしよう。
大切なのは“仕切り直した最初の一歩目”なのだから。



前回はグッドスタッフとはどういった概念かを考えてきた。
今回は初心者や中級者の間でなにかと問題になる“詰め込み過ぎたジャンクデッキ”の境界線に挑戦したい。


・僕の考えた“さいきょうのでっき”

例えば、《ベルゼブブ》と《マーヤ》と《アレス》で焼きながら、焼けない相手は《ジャンプー》《ガブリエル》でバウンスして、めんどくさい盤面は《毘沙門》。ただそれだと展開の早い相手に間に合わないから《ハデス》を保険に、進化元にもなる“不死ハンデス”もアクセントとしていれて、相手の進化ユニットには《ウンディーネ》と《人の業》で牽制。最後は《アテナ》で全員強化して殴り倒して俺の勝ち!もう一つの勝ち筋に“ミカエルジャッジ”
…なるほど、理屈の上では“最強のデッキ”だ。出来ないことはなにもない。さわれないゾーンもない。対抗できない相手もいない。破壊耐性にはバウンス、バウンス耐性には破壊、行動権剥奪まであり、BP勝負も拒否できる。
だが、実際はどうだろうか?
進化ユニットの種類が豊富過ぎて手札が進化ユニットだらけになったり、ペアではない進化元と進化ユニットが手札に同居してしまったり…いわゆる“事故”が絶えないのは火を見るより明らかだ。
こんなもの“ジャンクデッキ”以外の何者でもない。

実際こんなモノを握って全国へ出ても勝てるわけはないだろう。(本当に資産のない低ランクは除く)
これを【グッドスタッフ】と呼んでいるのは間抜けだ。


というのを前提にして話を始めたい。

・トップメタ以外はデッキじゃない?

有名なアーキタイプ以外を過小評価するプレイヤーは少なくない。ロマン派のデッキを実践向けではないとし、敬遠する。そのデッキはそもそも安定勝利を求めているのではなく“実践でも決められる”だけで評価されるべきなのだ。(もちろんそれが最低限のラインだが)

そして、一般に人はパッとみで物事を判断し、一目でわからないものを敬遠する習性がある。

もう少し落ちついて考えた方が得るものが多いこともあるだろう。
また、冒頭で述べたような“さいきょうのでっき”が本当に成立しないのかを試すものもいない(記憶が正しければ昔ランカーの方が“さいきょうのでっき”を全否定していたので、それを鵜呑みにしている、または常識的に無理と知っていて議論の余地すら考えてない者もいるだろう)
しかし、【グッドスタッフ】とはまさに“さいきょうのでっき”と“ジャンクデッキ”との境界でのせめぎ合いになることもままあるのである。

・現実のライン

一般論として、SS 下位~J4あたりならSランクデッキで3割、Cなら6か7取れたら十分とされる。
ならばこれに乗っ取った勝率ならば“成立する”デッキと言える。

ここ最近の私のメインデッキをご紹介しよう。
トリコロールグッドスタッフ】だ。


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これを見て「なんだただの赤黄(タッチ青)か」とか「ただのガチデッキか」とすまされてしまうのは私としてはとても悲しい。(“ただのガチデッキ”なのは否定しないが)

一方、「ただの紙屑」とか「机上の空論」「まとまりが無い」と一蹴するのも待ってほしい。

確かに長い“ジャンク期”を経て調整したが、キチンと形にはなっているハズだ。

さすがに冒頭で述べたようなものとまではいかずとも十分に“小学生並みの発想”のデッキだと私は確信する。
念のために補足すると、言葉で伝える以上に判断やプランニングが問われるし、またその分ポテンシャルのあるデッキであるので“簡単に使える”とはお世辞にも言えないだろう。(とは言いつつ、私個人としてはそんなに難しいとは思わないのだが…慣れなのだろうか?)

読者の皆はこのレシピをどう解釈するだろうか?
やはり“ジャンク”だろうか?
それとも“ただのガチ”だろうか?
あるいは、もっと違う感想を抱くのだろうか?
是非お聞かせ願いたい。